結石は夜につくられる?

2014-01-30 01:38:41

尿路結石は5000年前のエジプト文明の頃より人類が悩まされてきた病気です。尿に溶け込んだミネラルの濃度が過飽和状態となり結晶化し、それが成長すると結石となります。その為、よく汗をかく暑い夏場に結石患者は増加します。汗や息とともに体内の水分が失われ脱水症状になり、尿が濃縮される為です。特に夜間、就寝時はその傾向が強く、非常に結石のできやすい環境となります。

結石の症状は、『疝痛発作』という腰から脇腹までの激痛、血尿、冷汗、吐き気です。痛みは激烈で救急車で搬送される方も多く、その痛さは出産時の陣痛に匹敵するといわれています。

治療法は、基本的に自力排石を目指しますが結石が1センチ以上、腎臓に悪影響がある場合は、体外衝撃波による破砕(ESWL)、内視鏡での手術となります。

残念ながら結石は再発が多く、「富裕病」の異名もあり、食事の影響が大きく食生活の欧米化に伴い結石患者は増えています。特にビールは結石の原因となるシュウ酸・尿酸を多く含みます。水分は意識して多く飲み、偏食をせず、バランス良く摂取する事が大切です。

これを機に、痛みにのたうち回る結石の予防を兼ねて、健康な身体を手に入れましょう。

マイタウン奈良掲載コラム