パイプカット(避妊手術)について

2013-10-23 20:43:48

●パイプカット(避妊手術)とは・・・

両側の陰嚢(いんのう)の一部を切開して、精子の通路である精管を切断し、精巣からの精子の流れを止める手術です。

【費用】 75,600円(税込)
※検査・術後処置込み
※保険適用ではなく、手術は自費となります。

【ご注意下さい!!】
①術後、気持ちが変わり、精管の再吻合手術を希望されても、妊娠率は極めて低くなります。手術前に配偶者(奥様)と十分に話し合った上で御決断下さい。
 ⇒手術には、御本人と配偶者(奥様)の承諾が必要です。

②手術後離断した精管が交通することが稀にあります。また、手術で切断しても、精管、精囊に精子は残っているので、完全に無くなるまで、しばらく時間がかかります。
 ⇒4週間後に精液検査を行い、精子が無いことを確認する必要があります。確認が終了するまでは必ず避妊をしてください。


●手術方法・時間・副作用など
【手術方法】
麻酔は局所麻酔で行います。
まず、陰嚢皮膚ごとの精管を指でしっかり持ちます。
(このとき少し下腹部に痛みがあります。)
その指で持った部分に麻酔薬を注射し、皮膚をメスで約1cmほど切開します。精管のみを露出し切断した後、絹の糸で結びます。
切開した皮膚は1〜2針縫合します。
以上の操作を左右両側に行います。


【手術時間】
  30分程度


【合併症】
  創部感染、出血、副睾丸炎、術後精管再開通、精液浸襲症(陰嚢部不快感、下腹部不快感)など

【麻酔薬による副作用】
  アレルギー反応、けいれん、血圧低下 など


●術後の経過、気をつけること
①化膿止めの薬を3日間服用してください。
②手術当日は、激しい運動は避けてください。
 特に自転車に乗るなど直接、陰嚢部に力の加わることは避けてください。
③何か異常に気付かれましたら、すぐに当院に連絡、またはご来院下さい。

マイタウン奈良掲載コラム